近年、人手不足が叫ばれていますが、大企業に比べて、中小企業の人手不足の深刻さは深刻なものとなっています。中小企業こそ、IT活用による業務効率化を取り入れないと、会社の経営そのものが機能しなくなる可能性があります。
昨年3月、経済産業省から発表されたデータにこのようなデータがあります。
“中小企業では、6割弱の会社がITを使っているが、そのうち3分の2が給与、経理業務の内管理業務向けに導入。収益に直結する、調達、販売、受発注管理などでは、ITを使っている企業のうちでも3分の1程度に留まっている。”
参考: 中小企業・小規模事業者の IT利用の状況及び課題について (平成29年3月 中小企業庁)
(平成29年3月 中小企業庁)
今後としては、内管理業務向けのシステムだけではなく、時間短縮と、収益に直結するようなITシステムを、どのように導入を進められるかが課題となっ てくるでしょう。
今後、中小企業の経営にもIT活用は欠かせない時代となります。
しかし導入を検討する上で、IT活用のリスクはつきものです。
その中でも懸念されるIT活用リスクは次の3点が挙げられます。
IT活用の成功ポイントをもっと具体的にみていきましょう。
1.自社能力を考えたIT導入
中小企業は、大企業に比べると、人材・資金・技術に制限があります。
これらを無視して一度に情報システムを再構築することは、リスクを伴います。
長期的で快適なシステムを描きながらも、段階的に情報システム化を進めることが現実的なアプローチです。
中小企業は、IT活用に対してトップの知識や業務管理水準が必ずしも高いとは言えません。情報の収集と調査の上で、
チームが課題を共有し、着実に進めることがポイントです。
2.トップの役割発揮
経営改革とIT活用の目的を社内に明示することは、どんな会社でもトップの役割です。
IT導入にあたっても、成功するチーム編成や適切な判断もトップの仕事と言えます。
IT知識のあるトップは、システム構築に過剰介入するケースが見られます。
介入し過ぎて口を出し過ぎると、チームやSI企業に戸惑い・混乱を招き、仕様がなかなか決まらなかったり、納期を遅延させる場合もあります。トップの適切な関与が重要です。
3.業務管理の整備・水準向上
中小企業には、業務の改善や標準化が規定されていない企業もあります。
まずは業務の改善と標準化を進めてITを活用することがポイントです。
また、IT活用意識を高める意識改革も必要です。
目的を明確にしたIT活用を行うには、
「経営利益とIT」「業務とIT」の両面に精通した人材を配置することが求められます。
一方、人材にはITの活用能力が、情報システム部門の人材には事業・業務の理解が、それぞれ必要になってきます。
人材にお困りの場合は、IT知識、業務知識に精通したITアドバイザーに頼むというのも一つの手と言えます。
イノベーションデザインラボでは、IT活用を検討されている企業様に、
効果の可視化とIT活用のアドバイザーとしてお手伝いすることができます。
まずは、従来業務のお悩みをお聞かせください。