現代の私たちが日々接しているシステムといえば、iPhoneなどのOSやアプリであり、これらのシステムは、説明書なしで利用できるように設計されたサービスです。
ユーザーが“使い勝手が良い”、”ユーザーフレンドリー”であると感じる基準も、スマートフォンの操作性や使用感が基準となっているため、業務システムにおいてもUI/UXデザインの要素は避けて通れない状況です。
例えば、普段スマートフォンを操作していて、操作がわからないということってそんなにないですよね。 使いにくかったら調べなくとも、アプリは削除、サイトは離脱して次を探すのが、今の一般的な行動です。
Webサービスやスマートフォンアプリを使用する場合も、説明書が要らない時代になってきています。
これは人々の共通の認識をデザインに取り入れていたり、日々流行に合わせてアップデートしている為、 私たちは知らず知らずのうちに、希望の操作へと誘導されているのです。その誘導を補填してくれているのが、UIデザイン、UXデザインです。
UIとはUser Interface(ユーザー・インターフェイス)の略です。
Interfaceには「境界面」「仲介」などの意味があり、IT用語的には、「ヒト(ユーザー)」と「モノ(機器、プログラムなど)」をつなぐ役割を果たすものといえます。
UIの場合は、機器(システム、サービス、製品など)とそれを使用するユーザーとの”つながり”を指します。
具体的には、Webサイトのフォント、イラスト、入力欄など、ありとあらゆるものがUIと言えます。
文章を読む、ボタンを押す、パッと見て使いやすいということも「つながり」の一種だと言えます。とにかく機器とユーザーが接したところで起こりうる関係性の全てがUIと言っていいでしょう。
これらのUI要素を「いかにユーザーにとって使いやすいものにできるか」がUIデザインの本質です。
UXデザインは、 User Experience(ユーザーエクスペリエンス)の略 です。
Experienceには「ユーザー体験」という意味があり、ユーザーが製品やサービスを利用することによって受ける印象のことを指します。
そのユーザー体験をデザインすることを「UXデザイン」と言います。主にUXデザインの考え方は、システムや製品などの開発で使われる考え方です。
ビジネスの現場においては、近年業界やサービス、商品の内容にかかわらずUXデザインが欠かせないものになりつつあります。
競合他社との差別化を図るためにも、優れたUXデザインを行い顧客満足度を高めていく必要があるでしょう。
業務デザインにおけるUXデザインは、ユーザーが求めるものはさまざまですが、「時間短縮」「業務効率化」「社内共有・把握」の体験が求められるでしょう。
到達するには、良くできたシステムを構築だけでなく、日頃の業務を見直す「ユーザー調査」というベースが大切になってきます。
序盤でもお話しさせていただきましたように、
Webサービスやアプリでは、UXデザイン、UIデザインの重要性への認識は一般的となりました。
しかし、すべてのIT分野で浸透したとは言えません。小売や流通業界で使われる業務システムはその一つです。
一般的な業務システムは、「ユーザーフレンドリー」の要素を取り入れないまま開発が進み、デザイナーは最後の工程になってから後付けされるようなプロセスになりがちでした。
「イノベーションデザインラボ」では、エンジニアとデザイナーが初期段階から
ユーザー主体設計(User Centered design)をベースに、UIデザイン・UXデザインの技術を取り入れたユーザーの利用目的、ニーズに沿った設計志向で業務課題を解決します。