業務システムを構築する際にはUI(ユーザーインターフェース)について十分に検討する必要があります。画面が見やすく操作が分かりやすいシステムであれば、マニュアルを参照する時間を減らすことができ、生産性に大きく貢献できるでしょう。
今回は、UIを考えるうえで重要な「色」についてお伝えします。
色は私たちが思っている以上に人の心や行動に影響を与えます。例えば日常的に目にする信号機は青・黄・赤によって「止まる」「進む」等の行動を促します。また、大事な商談の際には相手に嫌な印象を与えないよう、落ち着いた色味で統一された服装を心掛けるのではないでしょうか。
一つ一つの色にはイメージや雰囲気、感情などを喚起する効果があります。
〇色が喚起するイメージ例
白…清潔・空虚
黒…重厚感・恐怖
赤…情熱・怒り
緑…癒し・健康
青…知的・誠実
以上に代表的な色のイメージを例として挙げましたが、それぞれの色のイメージを持っておくだけでもその場にふさわしい正しい色を使うことができるようになるでしょう。つまり相手にイメージや情報を正しく伝えることが可能になります。
前述したように正しいイメージや情報を伝えるにあたり、ふさわしい色を選ぶことはとても重要です。しかし、業務システムに関しては色が持つ意味に加え「見やすさ」や「疲れにくさ」を最重要事項として検討する必要があります。業務システムは毎日見る画面であり、デザイン性よりも認識率を優先させなくてはならないからです。「疲れにくさ」を観点とした場合「疲れやすい色」「疲れにくい色」が存在します。
〇疲れにくい色
・緑…副交感神経が刺激され、気持ちが穏やかになる。
・青…興奮した神経を鎮める効果がある。
・パステルカラー…目から受ける刺激が少ない。
〇疲れやすい色
・赤…交感神経が刺激され、緊張状態へと導く。
・白…光の量が多く疲労につながる。
疲れにくい色で構成することで、長時間見てもストレスを感じることなく使うことができるでしょう。疲れやすい色を使いたい場合はパステルカラーにするなどして目から受ける刺激を少なくするべきです。
業務システムのカラーデザインには色が持つイメージを正しく伝えること以上に、毎日使うことを見越して「疲れにくさ」や「わかりやすさ」に焦点を当てることが重要です。操作が分かりやすい業務システムはユーザーのストレスを軽減することだけでなく、時間の短縮にもつながるため、業務の効率性向上には必要不可欠です。
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