デザインを行う上で欠かせないのが「ヒアリング」です。ヒアリングとはクライアントの要望や意見、意向などを聞き取ることです。相手の情報を得ることでデザインを行う際にイメージをつかみやすくしたり、クライアントとの認識のズレを生じにくくするためにもヒアリングは大変重要な工程と言えます。
では、ヒアリングをするうえで重要なポイントとは何なのでしょうか?
確認すべき項目は大きく2つに分けられます。
今回はカフェのWEBページ作成を例にお伝えします。
1.デザインの「概要」
Q.何をつくりたいか? A.WEBページ
Q.なぜつくるか? A.顧客獲得のため
Q.納品はいつまでを希望するか? A.〇日までに
Q.目標は? A.月売り上げ〇円
まずはデザインを行うための必要最低限の情報を聞き出します。
ただし、これらの項目は事前に把握できることもあるため、ヒアリング本番前の事前準備の段階で行ってしまったほうがスムーズかもしれません。事前に把握できることとヒアリング当日でしか把握できないことを切り分けることで、限られた時間の中でできるだけ多くの情報を聞き出すことができるでしょう。
2.デザインの「コンセプト」
Q.サービスの強みとは? A.コーヒー豆のこだわり
Q.どのような人に届けたいか?(性別・年代など) A.30代~40代の女性
Q.顧客に何を伝えたいか? A.品質の良さ
Q.顧客にどう感じてもらいたいか? A.高級感がある
Q.サイトのゴールは? A.問い合わせ増加
次に方向性を定めるための情報を聞き出します。
デザインをする際にクライアントの強みが分からなければそれを前面に押し出したWEBページはつくれません。強みやこだわりを聞き出すことでそのお店の「想い・オリジナリティ」の具現化がデザインで実現できます。
また、このWEBページを通じて顧客に何を伝えたいか、どう感じてもらいたいか、を聞き出すことも大変重要です。なぜなら、このお店にとってのゴールはWEBページをつくることではなく、WEBページをつくることによって顧客の獲得を目標にしているからです。サイトの印象を的確に表現することはクライアントの望みをかなえることにつながるでしょう。
また、ヒアリングする際には質問を投げかけて終わりではなく、深掘りしたいと思った内容に関しては常に「なぜ?」を問いかけることがより良いデザインをつくるための近道です。
前述したように二つの角度からヒアリングを行うことが大切です。特に後者の「コンセプト」を聞き出すことで、より深くクライアントの想いやこだわりを知ることができ、クライアントとの認識のズレが生じにくくなります。
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