WEBページや業務システムにおいてUIを意識したデザインを心掛けることは大変重要です。UI(ユーザーインターフェース)とは「製品・サービスとそれを利用するユーザー間の接点」のことを指します。例えば、パソコンのマウスやテレビのリモコンなどユーザーが触れるものはすべてUIと言えます。また画面において、色・形・ボタン・リンクなどユーザーに対し何らかの情報を伝達するものもUIです。
製品、サービスの質や値段で競争する昔に比べ、現在は「使いやすさ」などの付加価値に焦点があてられるようになりました。必ずしも“使いやすい=良いUI”であるとは限らないものの、使いやすさを追求するならばUIの改善が最も有効でしょう。
そこで今回は、UI改善のポイントをお伝えします。
1.シンプルな構造にする
例えば、業務システムのデザインで一番避けるべきなのは、操作が多く複雑であることです。毎日使うもの、ということを念頭に置きつつムダな操作を省き、簡単に使えるデザインを心掛けましょう。また、WEBサイトのデザインに関しては、階層をできる限り浅めに作ることがポイントです。階層を深くしすぎるとユーザーが今どの位置にいるかを把握できなくなるため、面倒だと感じサイトの離脱につながってしまう可能性があります。よってシンプルな構造づくりを意識すべきです。
2.リキッドレイアウトやレスポンシブデザインを意識する
リキッドレイアウトとは画面の大きさに合わせてサイトの見た目を保ったままサイズが変わるレイアウトのことです。一方レスポンシブデザインは画面の大きさによってデザイン自体を変えるデザインのことです。これらを意識することでPCやスマホ、タブレット等、閲覧環境に左右されることなくなります。
3.見慣れたフォントを使う
システム画面のように日常的に利用する画面においては「可読性」「視認性」「判読性」に優れたフォントを選ぶべきです。なぜなら、人間には見慣れたものに好意を抱く「認知容易性」という性質があるためです。その性質を利用することで良い印象を与えることが可能になります。例えば、Windowsであれば「メイリオ」、Macであれば「ヒラギノ角ゴシックファミリー」を使うことが良いとされています。
4.優先順位の高いものを左上から配置する
ユーザーの視線は左上から右下に流れます。そのため、左上に優先順位の高い情報を持ってくることにより、見てもらえる確率が上がります。 視線誘導に関してはこちらのコラムでも紹介していますので参照してみてくださいね⇒ ユーザーの視線をデザインでコントロール!視線誘導を意識したUIデザイン
今回はUI改善の代表的な4つのポイントをお伝えしました。これらのポイントを踏まえながらデザインを見直すことは大変重要ですが、UIデザインに最も重要なことはユーザーの視点に立ち、ユーザーの気持ちに寄り添うことです。UI改善のポイントを念頭に置きつつユーザーの意向をしっかりとくみ取ったデザインを目指しましょう。
イノベーションデザインラボではUIUXの観点から使いやすさに特化した業務システムの構築を行っています。まずはお気軽にご相談ください。