デザインをする際に欠かせないのがデザインツールです。デザインツールとはデザインを作成する際に使うソフトのことであり多くの種類があります。デザインの目的によって使うべきデザインツールも変わってくるため、目的の明確化はもちろんのことツールごとの機能や特徴を抑え適切なツールを使うことはデザインを行う上で大変重要です。
そこで今回はデザインツールの種類やその特徴を紹介します。
デザインツールの種類は主に3種類に分けられます。
・グラフィックデザインツール
グラフィックデザインを行う際の代表的なツールがAdobe Illustratorです。「イラレ」と略すことも多くグラフィックデザインの代表的なツールと言われています。線や図形を用いることで複雑かつ自由度の高いデザインが作成できるため、イラストやポスター、バナー広告の作成など、比較的幅広い用途に使われています。
・画像加工ツール
画像加工を行う際の代表的なツールはAdobe Photoshopであり、写真を編集・加工することに特化したデザインツールです。「フォトショ」と略されることが多く、デザインをしたことがない人でも「フォトショ」という言葉自体は聞いたことがあるのではないでしょうか?写真の色調補正や写真のサイズ調整、また素材をきれいに切り取るなどの機能があります。写真の補正や切り抜き等はIllustratorでもできないことはありませんが、Photoshopのほうが細かく設定でき、切り抜きもきれいに行うことができます。
・UIデザインツール
UIデザインツールとはWebサイトやWebアプリケーションのUIをデザインすることに特化したツールのことです。UIやUXに注目が集まるようになったことで、様々なUIデザインツールが登場しています。多くの種類があるに越したことはありませんが、反対に多くの種類がある分何を使うべきかが迷いどころになりそうです。では、どのようなUIデザインツールを使えばいいのでしょうか?
1.Sketch
Sketch(スケッチ)は古くからあるUIデザインツールです。操作性が良く機能が豊富であることから、人気度が高く、デザインの現場では最もポピュラーなツールともいわれています。機能が追加でき、外部サービスと連携できるなど便利な面が多い一方で、macOS環境でしか利用ができないという欠点もあります。Windowsでは使えないため十分な注意が必要です。
2.Figma
Figma(フィグマ)はダウンロードやインストールが不要なUIデザインツールです。オンライン上で編集ができ、複数人で作業ができるためチームでデザインを行う際に適しています。またクラウド上で管理ができるため最新ファイルをいちいち探す時間が省けます。デメリットとしてはインターネット環境がないとデザインが行えない点や納品の際に少し工夫が必要になる点などがあります。
3.Adobe XD
Sketchに対抗してAdobe社が開発したものがXDです。Adobe製ツールは重いものがほとんどで動作が遅くなるという問題がありますが、XDに関しては非常に軽量なため動作もスムーズです。また、同じAdobeのIllustratorやPhotoshopなどに比べるとシンプルなUIのため使いやすいものになっています。Adobeの月額制サービスであるCreative Cloudに加入していれば別途料金が発生することなく使用することが可能です。
上記でデザインツールの種類を紹介しました。ツールを選ぶうえで最も重要なのは最終的な目標物を明確にすることです。その次に画像の加工なのか、イラストの作成をするのか、プロトタイプをつくるのかを定めてから具体的なツールを選んでいきましょう。特にUIデザインツールは有名なものが多いため迷ってしまうと思いますが、特徴を比較しながら自分に合いそうなものを使ってみるのが一番いいかもしれません。
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