デザインにおいてUIUXは重要な要素の一つです。しかしながら、「UIUXを意識したデザインにしたいがどうすればよいかわからない」「改善したいがどこから着手すればよいか悩んでいる」と思っている方も多いのではないでしょうか?そんな時に役立つのが心理学的な視点です。今回はUIUX向上にかかわる心理学の効果について紹介します。
UIUXをよりよくするためにはユーザーの心理に寄り添うことが必要不可欠ですが、「心理に寄り添う」といっても私たちはユーザーの心を透視できる能力は持ち合わせていません。また、ユーザーにヒアリングをしてすべての要望を鵜吞みにするのとも違います。なぜなら、ユーザー自身もわかっていない潜在ニーズというものが存在するからです。潜在ニーズを知るためにはユーザーの行動を観察するという方法も取られますが、心理学の効果を知っておくことも大切です。
では具体的にどのような法則を意識することでUIUXに役立つのでしょうか?
デザインの初心者は芸術的な個性を出すことでデザインを目新しいものへ一新しようとする傾向があります。しかし、デザインにおいては個性よりも見慣れたデザインを意識しましょう。なぜなら、ユーザーは新しいものよりもなじみのある体験を好む傾向があるからです。特にUIUXを考えた場合は操作性や見やすさを第一に考えたいのでなじみのあるデザインを心がけます。
人間が一度に記憶できる情報は一般的に7つといわれています。例えばHPであれば一つのページに多くの情報をまとめるよりも、サイトを潜るにつれて次の情報が出てくる、といったように小分けにしたほうが良いでしょう。
選択肢を増やすほど悩む時間は長くなります。一気に多くの選択肢を提示せず、一つ答えたら次の質問に進むというように、選択肢を少なく且つ分岐式にするべきです。
似たものをグルーピングする性質を利用したものです。異なる見た目のものがあればそちらに注意が向きます。つまりもっとも見てもらいたいところを太字にするなど、効果を賢く使い分けることでUIUXの向上に役立てることができます。
記事の途中から有料会員限定になっていたり、「?」などの疑問で終わるようなブログタイトルなどを目にしたことはありませんか?これも実は心理学の効果が使われています。「続きが気になる」という気持ちを助長させ、次のステップに自動的に誘導させることができます。
業務システムにおいてUIUXデザインは非常に重要です。ユーザーの心に寄り添うためにはユーザーの実際の声をヒアリングし、さらに行動観察だけでなく心理学の効果を知っておくことが大切です。
エイエヌエスではUIUXの観点から、ユーザー主体設計を意識した業務システムの構築を行っています。システムデザインに関するお悩みはお気軽にご相談ください。