前回のコラムではSDGsとユニバーサルデザインについてお伝えしました。一見関係のないように思いますが、誰もが使いやすいように工夫されたデザインは人や国の不平等をなくすことに役立ちます。
今回はシステムのデザイン部分ではなく、システム自体を導入することによってもたらされる効果がどのようにSDGsの推進に貢献できるかを考えていきましょう。
まずはシステムを導入することによるメリットをご紹介します。業務システムの利用で主に以下のことが可能になります。
・業務効率化
システムを導入することで業務の効率化を図れるようになります。効率化は売り上げにもかかわるため多くの企業が課題としていることではないでしょうか?業務システム上で情報共有をすることで、わざわざ社員同士の予定を合わせて会議で共有する、という手間を省くことができます。また、これまで人の手によって管理されていたものをシステムによって管理することで、業務の標準化を図り人為的ミスを減らすことにもつながるでしょう。
・データの一元管理
複数の拠点や部署ごとでデータを管理する場合、システムが独立しているとどの部署が新しい情報を更新したか、などをリアルタイムで把握することが難しくなります。そうなると部署間で齟齬が生じミスにつながる心配があるでしょう。システムの導入をすることでそれぞれのシステムを統合して管理することが可能となります。
・ペーパーレス化
今まで紙ベースで管理していたものをシステム上で管理することで、印刷物やそれを管理するコストを削減することが可能です。また、デジタル化することにより重要書類等の確認をする際にもわざわざ出社をする必要がなくなるため、リモートワークの推進にもつながります。
上述した業務システムのメリットですが実はすべてSDGsに貢献できるものなのです。では、これらのメリットが具体的にどのような項目に該当するのでしょうか?
まず、業務効率化に関してはSDGsの目標8「働きがいも経済成長も」の貢献につながります。発展途上国に比べれば、日本では十分な環境で生活に困らないくらいの収入は得ることができます。しかし、日本人のまじめな性格ゆえに仕事を最後まで終わらせるまで残業するケースは多いです。システムの導入によって効率化を図り、少しでも残業をなくす働き方をすることは、SDGsの目標としている「働きがい」という部分にも深くかかわってくるのではないでしょうか。
また、一元管理とペーパーレスは目標15「陸の豊かさも守ろう」の貢献につながります。この目標では生態系の保護や持続可能な利用の促進、森林の管理、といった内容が組み込まれています。ペーパーレスによって紙での管理を減らすことで森林伐採による環境破壊を防ぐことにつながります。また一元管理をすることも同様、システム上での情報共有により紙を使う必要がありません。
上述したように業務システムを導入することで、業務をこなすうえでのメリットを得ることができるほか、SDGsといった世界規模での取り組みに対しても貢献ができます。
エイ・エヌ・エスではUI/UXの観点から直感性、操作性にこだわった業務システムの構築を行っています。業務を行う上でお悩みはありませんか?システムやシステムデザインに関してのお悩みはぜひお気軽にご相談ください。