既にサービスやプロダクトにおいてUI/UXが重要視されており、デザイナーだけにかかわらず、非デザイナーにとってもなじみのある言葉になってきつつあります。そんなUI/UXですが、今では音声のインターフェース・体験を表す「VUI/VUX」が注目されています。「Hey Siri」や「OK Google」などとスマホに向かって話しかけた経験があるかもしれませんが、これもVUIの一つです。今後はさらに音声による操作の需要が高まり、機械に向かって話しかけることが主流の時代となるのもそう遠くはないかもしれません。
VUIは音声を使って機械やシステムを操作するインターフェースのことで、今や私たちの日常生活にも溶け込んでいます。先ほど例に挙げたAppleのSiriやGoogleアシスタント、そのほかにもAmazonのスマートスピーカーが代表例として挙げられます。また、家電とVUIを融合させたスマート冷蔵庫なども一つの例です。扉を開けることなく中身の確認ができ、足りないものがあればそのまま話しかければネット注文が完了できる機能がついている優れた機能を持つものもあります。
しかし、日本ではまだ普及していないのが現状です。外出先で機械に向かって話す、というのは日本人にとってなじみがなく日本人の性格上、周りの目も気になるでしょう。また今でこそ気にならなくなりましたが、スマホが出始めの時はイヤホンを挿して電話をしている人が珍しいと思った経験もあるのではないでしょうか?
VUIが普及することで得られるメリットとはいったい何なのでしょうか?
1.誰でもスマホを使えるようになる
現時点でスマホは指で操作することが主流です。しかし操作をすることが苦手な子どもや高齢者、障がいで目が見えなかったり、細かい指の動きが困難な人にとってはスマホの操作にも一苦労です。できない部分はそれぞれ工夫して使ったり、どうしても難しい操作はあきらめざるを得ません。しかし、話しかけるだけで操作ができれば、今まであきらめていた操作も簡単にできるようになるでしょう。
2.「ながら使用」が可能
例えば料理を作っているときに、レシピを忘れたため検索しなおしたいとします。検索しなおすには一度手を洗って、キーボードで言葉を入れる作業が必要です。その点VUIならば作りながら話しかけるだけで回答を得ることができます。ほかにも、天気が知りたいけど朝はバタバタしていて検索している場合ではない、なんていうこともあるでしょう。スマートスピーカーに話しかけるだけで、朝の支度をしながら情報を得ることができるなど、とても便利です。
3.日常生活に彩りを添える
最近は時節柄友人と気軽にコミュニケーションをとることも少なくなってきていると思います。静かにスマホと向き合うだけではなく、スマートスピーカーに話しかけるだけでいつもより日常生活が楽しく感じるかもしれません。
今回は今後注目のUI/UXとして音声によるUI/UXをご紹介しました。現状はタッチ式のUIが主流となっていますが、withコロナの時代でウイルスとの共存を考えると非接触型のUIの需要がさらに高まっていくと予想されます。
エイ・エヌ・エスではUI/UXの観点からユーザー中心設計にてわかりやすく、操作性の良い業務システムの構築を行っています。システムやデザインについてのお悩みはぜひ一度お気軽にご相談ください。