WEBページや広告のデザインを制作会社やデザイナーに依頼し、いざ出来上がったデザインを見たら「何か違う…」と思った経験はないでしょうか?素人だからといって、なんとなく感じた違和感を「気のせいかも…」と思う必要はありません。デザインに関してはプロのデザイナーでも意外と気づけない部分があったり、素人の視点が加わるからこそ良いデザインになることもあります。今回はデザインに違和感があった時の対処法についてお伝えします。
○○とはずばり“理由”です!
デザインはアートとは違い客観的であり、その目的はユーザーを動かすことといえます。そのため、デザイナーは一つ一つ理由を持たせながらデザインをしていくのが一般的です。例えば、WEBページのメインカラーは誠実さを表現するために「青系」に。フォントはゴシック体で力強い印象を。といったように、理由ありきでのデザインをしていきます。しかしながら、すべてがそうとは限りません。ユーザー目線で考える以前に、一般的なデザインの手法を使っていたり、このデザインにはこれ、といったように固定観念でのデザインをしている場合も少なくありません。
そういったデザイナーの考えやデザインの過程を引き出すためにも、素人目線で何か違うと感じたら、デザインの理由を説明してもらいましょう。聞く時のコツとしては全体のデザインの理由を聞くのではなく、「なぜこのフォントにしたのか」や「なぜこのレイアウトにしたのか」といったように少しだけ具体性を持たせるようにすると、デザイナー側も説明がしやすく依頼者もどこに違和感を覚えたのかを見つけやすくなります。
1.“デザイン”の認識の違い
デザイナーは知識を学んだうえで、主に可読性や操作性といった観点から使いやすさを重要視したデザインを心がけます。例えば「目立たせたい部分は人物入りの画像を配置」「色は3つまで」などデザインの教科書でよく目にする印象です。確かに人が入っていたほうが印象的であり、色数はできるだけ多くない方が見やすさの観点では好ましいといえるでしょう。しかし、依頼者からしてみれば、操作性よりも見た目の良さを重要視したいという場合も少なくありません。プロが言うなら…と妥協するのではなく要望をしっかりと伝えることが大切です。
2.錯覚による違和感
数値上は均整がとれていても錯覚によって違和感が生じることはよくあります。デザイナーは数値でそろえることが多いため意外と気づかないこともあります。ずれて見えたり、色が違って見えるときは、ためらわずにその旨をデザイナーに伝えてみましょう。
デザインの理由を聞くと、デザイナーの考えと自分自身の考えの違いが明確になり、認識をすり合わせるきっかけにもなります。満足のいくデザインにするためにも、少しでも違和感があれば聞いてみましょう。
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