日本において初めてDXが提唱されたのは、2018年に経済産業省が「デジタルトランスフォーメーション(DX)を推進するためのガイドライン」を取りまとめたことが契機となったといわれています。しかし当時急に「DXを推進しましょう」と言われても具体的な推進の仕方が分からず、悩む企業も多かったのではないでしょうか?あれから約4年、新型コロナの影響もあり、徐々にDX推進に踏み切る企業が増えています。
そんなDX成功の裏にはUIUXが深くかかわっているのをご存じでしょうか?今回はDXの推進に必要不可欠なUIUXについてお伝えします。
そもそもDXとは何かというと、
・顧客や社会のニーズを満たす
・データとデジタル技術を活用してビジネスモデルの変革をすることで競合優位性を確立する
大きくまとめれば以上の2点を意識した取り組みのことです。
DX推進に必要不可欠なのは成功させるための道具、つまりシステム等のデジタル技術です。良いシステムを使うことができればその分、顧客や社会のニーズを満たすことにつながり、組織やプロセスに大きな変革をもたらします。良いシステムというのは、誰にとっても「分かりやすく」「使いやすい」がカギとなり、これらを表す指標としてUIUXが用いられます。つまり、DXを成功させるにはUIUXが深くかかわっているといえるのです。
それではどのようなUIUXがDXに効果的といえるのでしょうか?
Point1: 常にユーザー目線で考える
もし自分がユーザーなら、まずどこに視線を持っていくか、ボタンは押しやすいか等使う身になってデザインをすることが重要です。つい、固定観念に縛られたり開発者都合のシステムをつくってしまうなんてこともありますが、あくまで主役はユーザーであることを忘れてはなりません。
Point2:コミュニケーションをとる
システムの開発においてコミュニケーションは必要不可欠といえます。ユーザーと開発者間での認識のすり合わせがしっかりと行えていないと、満足のいくシステム導入ができなくなってしまったり、あとから修正を加える場合、工期が延びたり予想外のコストがかかることも考えられます。
Point3:改善を繰り返す
優れたUIUXの実現には、改善を繰り返すことが大切です。一発で誰にとっても納得のいくデザインを作るというのは実は非常に難しいといえます。一旦使ってみて課題を発見し、それに対し解決方法を考え、実行するとより使いやすさに磨きがかかるでしょう。
今回はDX成功のために必要なUIUXについてご紹介しました。特にしっかりとコミュニケーションを取ることはよりよいシステム構築の第一歩となります。コロナ渦でどうしても希薄になってしまいがちなコミュニケーションですが、開発者側はモックアップを用い、依頼者側は理想のイメージに近いサイトなどを提示するなど、お互いオンラインでも視覚的にわかりやすい工夫が必要でしょう。
エイ・エヌ・エスでは、UIUXの観点からユーザー中心設計にてわかりやすく操作性の良い業務システムの構築を行っています。システムやデザインに関するお悩みはぜひお気軽にご相談ください。