ウェブ初心者必読!デジタル庁が公開したウェブアクセシビリティ導入ガイドブック

デジタル庁は2022年12月、ウェブアクセシビリティに初めて取り組む行政官や事業者向けにウェブアクセシビリティ導入ガイドブックを公開しました。

このガイドブックにはウェブアクセシビリティの考え方や概要をはじめ、何をどこから取り組めばよいか、委託事業者とのコミュニケーション方法などの解説が盛り込まれています。初心者でも理解ができるよう、専門用語を極力使わずイラスト等を用いて分かりやすく解説しているのが特徴です。

ガイドブック公開の目的とは?

対象読者はウェブアクセシビリティの向上に取り組む初心者が対象となり、具体的には

1.行政手続・申請等のデジタル化、情報システム開発プロジェクトの行政担当者
2.外部に向けた情報発信、キャンペーン等を担当する広報担当者
3.上記のプロジェクトを受託する事業者の方(PM、デザイナー、エンジニア等)
4.ウェブアクセシビリティに取り組みたい民間事業者

になります。

こういった人々が年々重要性の増すウェブアクセシビリティについての理解を深め、進化し続けるデジタル技術をより「様々な人にとって使いやすい」状態にして提供することがウェブアクセシビリティ向上に非常に大切です。例えば、画像認識技術や音声認識技術は今や様々なシーンで使われるようになり、音声の読み上げが可能なスマートフォンやアクセシビリティへの対応を強化したOSも普及しています。このように視覚障害や聴覚障害のある人を取り巻く情報環境や支援技術は劇的に進化している反面、そこで実行されるアプリやコンテンツが使いにくければせっかくの技術が台無しになってしまいます。技術を活かすためにもウェブアクセシビリティへの理解と実践をする必要があります。そして最終的な目標は、デジタル庁が掲げる「誰一人取り残されない、人に優しいデジタル化を。」といったミッションを達成することです。

ガイドブックでわかること

このガイドブックは大きく4章で構成されています。

1.ガイドブックの目的
2.ウェブアクセシビリティの基礎
3.ウェブアクセシビリティで達成すべきこと
4.ウェブアクセシビリティの実践プロセス

第二章のウェブアクセシビリティの基礎ではウェブアクセシビリティとは何なのか、実際にウェブアクセシビリティの恩恵を受ける人はどのような人なのかが分かります。またよく似た言葉であるユーザビリティとの違いも解説しています。
次に第三章のウェブアクセシビリティで達成すべきことでは、ウェブページのデザインや機能について達成すべきことを「必ず達成しなければならないもの」「基本的に達成すべきこと」「状況に応じて確認すべきこと」「よく検討して導入すべきこと」に分け、イラストを用いて具体的に説明しています。

例えば必ず達成しなければならないものでは、
・自動再生はさせない
・袋小路に陥らせない(一度フォーカスしたら戻れないページなど)
・光の点滅に注意する
・自動でコンテンツを切り変えない
といった四点が紹介されています。

悪い例と良い例の比較がされている部分もあり、初心者にとって分かりやすい内容になっています。
最後に第四章ではウェブアクセシビリティの実践プロセスとして、それぞれの開発フェーズ(企画・調達・設計・実装)についてどのように実践をしていけば良いか、また担当者の主な役割等を紹介しています。

詳しくはウェブアクセシビリティ導入ガイドブックを参照してください。

誰一人残されないために

ウェブアクセシビリティに注意して取り組もうとしても、どこから始めれば良いのか、具体的に何をしたら良いのかが分からず苦労している担当者も多いと思います。しかし、このガイドブックによるとウェブアクセシビリティの恩恵を受ける人は日本人だけで少なくとも428万人以上にものぼるようです。そういった人々がよりストレスなくデジタルサービスを使えるようになればデジタル社会をより生きやすいものにできるのではないでしょうか。

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