昨今、2025年の崖対策などで大企業だけでなく中小企業でもDXに取り組む企業が増えています。DXとUX、一見関係がなさそうですがDX推進にはUXの向上も重要な要素となります。DX推進のためにUXが果たす役割とは何なのでしょうか。DX成功のポイントとともにお伝えします。
本題に入る前にまずはDXとUXの定義それぞれについておさらいしておきましょう。
DXとはデジタルトランスフォーメーションの略であり、組織やビジネスのデジタル化を通じて、競争力を向上させるための継続的な取り組みを指します。デジタル技術とデジタルツールを活用して、ビジネスプロセスの確立や顧客エクスペリエンスを向上し、新たなビジネスモデルや価値提供を創出することが目的です。具体的には、アナログや紙ベースで管理していたものをデジタルに置き換えることで業務効率化を実現し、それだけにとどまらず業務プロセスの最適化や従業員・顧客満足度向上、そして業界全体の「変革」を行います。変革こそDXの本質といえるでしょう。
UXとはユーザーエクスペリエンスの略であり、ユーザーがサービスを使用する際に得られる全体的な体験や感情のことを指します。ユーザーがデジタル製品、ウェブサイト、モバイルアプリ、ソフトウェアなどのインターフェースを通じて情報を入手し、タスクを実行し、目標を達成する際に経験する感情や満足度に関連しています。
DXの定義では顧客エクスペリエンス向上についても触れられています。つまり、DX推進にはUX向上が必要不可欠となります。
ユーザー調査やユーザーインタビュー、プロトタイピングなどの手法を活用して、ユーザーのニーズや行動パターンを明確にします。これにより、ユーザーが直面する問題やニーズを理解し、それに対応するための機能やデザインを開発することが可能になります。ユーザー中心のアプローチはユーザーが製品やサービスにかかわる際に生じるストレスを最小限に抑えられるため、効果的な活用が見込めます。結果的にUXの向上につながるというわけです。
DXの目的の一つにユーザーエクスペリエンスの向上があります。優れたUXデザインにより、シームレスな操作や使いやすいインターフェース、パーソナライズされた体験などを提供することができます。これにより、ユーザーはデジタルツールやサービスをより快適に利用することができます。
DXにおいて、UXデザインはデジタルソリューションの導入を支援します。新しいデジタルソリューションの導入や既存システムの改善においてUXを考慮した設計を行います。
DX戦略を成功させるためには、経営トップの確固たるリーダーシップが求められます。トップ自らビジョンを明確にし、それを組織全体に伝えることが重要です。リーダーシップの下で、組織はDXに向けた取り組みを推進し、組織全体での共通の目標に向かって進むことができます。
いきなりプロセスや文化を変革するのは正直なところ難しいでしょう。まずは既存のプロセスを見直し、業務最適化されていない部分はどこなのかなど課題点を洗い出しましょう。課題を解決する手段の例としては、アジャイルな開発手法の導入、デザイン思考の導入、組織内のコミュニケーション強化などが挙げられます。
先ほどもお伝えした通り、UXはDXの目的の一つでもあります。顧客のニーズや要求を理解し、優れたユーザーエクスペリエンスを提供することが重要です。ユーザー中心のアプローチをとり、UXデザインや顧客フィードバックを活用して、顧客満足度を高める工夫が必要となります。
DX推進にはデジタルツールの導入が必要不可欠です。属人化された業務はシステムを導入することで最適化され、さらにミスの防止や業務効率化・生産性向上に役立ちます。やみくもにシステムを導入するのではなく、自社の課題を押さえたうえで、自社に合ったシステムを導入するようにしましょう。
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