意外と重要!フォントの使い分け

デザインにおいて正しいフォント選びは非常に大切です。フォントは見た目にアクセントを加えるだけでなく、見る側の心情や感情に影響を与えます。今回はフォントの特徴や種類についてお伝えします。

フォントは何のためにあるか

フォントとは特徴のある文字デザインのデータのことです。デザインツールにはもちろん、ワードやエクセル、パワーポイント等の文書作成ツールには多くのフォントが入っており、自由に使うことが可能です。そんなフォントですが、なぜこんなにもバリエーションが豊富なのでしょうか。ほとんど見た目が変わらないものや形は同じなのに太さが異なるものが多いような気がします。フォントが数多く存在する理由は「伝えたいイメージや雰囲気を受け手側に正しく伝えるため」です。フォントはそれぞれ伝達できる印象が異なるため、その時々でフォントを使い分けることは大変重要です。
例えば、以下に示すフォントと文章からどのような印象を持つでしょうか?

①からは堅い雰囲気を感じるのではないでしょうか。年賀状を送る相手が目上、もしくは親密度が低い場合に適していそうです。一方②からはフランクな雰囲気が感じられます。年賀状を送る相手が目下、もしくは親密度が高い場合に適していそうです。

フォントの特徴

フォントは和文フォントか欧文フォントで分かれます。和文フォントで代表的なのが「明朝体」と「ゴシック体」、欧文フォントで代表的なのが「セリフ体」と「サンセリフ体」です。

・明朝体
「うろこ」と呼ばれる三角形の飾りが線の右側にあるのが特徴です。また、縦線と横線の太さが異なりメリハリがあるフォントです。「繊細」「上品」「高級」「知的」などのイメージを持ちます。
・ゴシック体
縦線と横線の太さが均等で装飾性がない書体です。メリハリはありませんが明朝体に比べて目につきやすく訴求力があるのが特徴です。「モダン」「信頼」「力強さ」などのイメージを持ちます。
・セリフ体
線の先端に飾りがあり、縦線と横線の太さが異なる書体です。サンセリフ体に比べ細めで可読性に優れています。「伝統」「クラシカル」「格調」などのイメージを伝えることが可能です。
・サンセリフ体
線の先端に飾りがなく、縦線と横線の太さがほぼ均一な書体です。全体的に太めで圧迫感があるため、内容を大々的に示す場合に適しています。「シンプル」「新しい」「カジュアル」などのイメージを伝えることが可能です。

その場に適したフォントを!

前述したとおり、フォントはイメージやニュアンスを正しく相手に伝えることができます。今回は代表的な4つのフォントを紹介しましたが、ほかにも多くの種類があります。情報を伝える際にフォントが持つ印象を少しでも知っておくことで、行き違いを防ぎ円滑なコミュニケーションが実現できるでしょう。

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