デザインには余白が大切!余白が持つ効果とは?

デザインをする際、余白があるとつい埋めたくなってしまうことはありませんか?確かに、せっかく余白があるなら情報を詰め込んだほうが良いという考え方もあります。しかし、「余白」は単なる「余ったスペース」ではなく、デザイン業界では「ホワイトスペース」と呼ばれ、デザインの一部として扱われます。適切な余白をとることで見る人に様々な効果を与えることができます。では、余白を考慮することで生まれるメリットとは一体何なのでしょうか?

「余白」の効果

余白にはデザインにメリハリやルール、リズムを与える効果があります。具体的な効果として以下の5つを紹介します。

1.情報の所属が分かる
これだけは押さえたい!デザインの4大原則のコラムにおける“近接”の原則でも紹介しましたが、要素と要素をくっつければ同じ情報のグループとみなされます。反対に要素同士を離しては位置すれば違うグループの情報だと解釈されるのです。情報の所属をはっきりさせたいときには余白をどの程度とるかがとても重要になります。

2.情報の干渉を和らげる
余白を作らず並べた情報は近すぎるとお互いに干渉しあうため窮屈で見えづらい印象を与えます。余白をなくすことで載せることができる情報量は多くなりますが、干渉しあうことで最も伝えたい内容が埋もれてしまう可能性があります。結局伝わらないデザインになってしまうことを防ぐためにも余白はしっかりと考慮しましょう。

3.目の疲労を防ぐ
密集している文字を見れば目が疲れてしまうのは当然です。本でもWEBサイトでも余白がしっかりとってあって見やすく目が疲れないデザインは「またもう一度見たい!」という気にもさせてくれます。

4.注目を集める
例えば、人が少ない場所にポツンと人がいるとその人に目が行きますよね。その原理と同じで余白の中に一文が書かれていればそこに注目せざるを得ません。余白をうまく利用することで、最も伝えたいことだけを確実に届けることもできます。

5.印象を操作できる
余白が多ければ「シンプル」「高級」といった印象を与えることができます。反対に余白を少なく、ぎゅっと密集させれば「活気がある」といった印象を与えることができます。与えたい印象によって余白の取り方を変えてみましょう。

余白のコツ

余白はデザインの一部として「意図した余白」を作ることが重要です。「適当に配置していったらスペースが空いた」というのは意図した余白にはなりません。上記の5つの効果を考えながら余白を作っていくと良いでしょう。
また「可能性空間域」を考えることも余白をデザインするときの一つのコツです。これは動きがありそうな空間に余白を作ることで、情報を正確に伝えたりデザインにストーリー性を持たせることが可能になります。例えば以下の画像の左側はボールが投げられる方向が切り取られていることで動きがないように感じられます。一方右側はボールが投げられる空間をとることで、動きやストーリー性があるように見えるのではないでしょうか?

デザインは余白が命!

お伝えした通りデザインにおいて余白を十分に考慮することは大変重要です。弊社でも余白の効果を取り入れることで、より使いやすい業務システムを提供しています。「毎日のように使う業務システムだからこそストレスなく使いたい!」エイ・エヌ・エスではそのようなご要望に応えるべくユーザーの利用目的とニーズに合った設計志向を大切に、業務システムの構築を行っています。
まずはお気軽にご相談ください。

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