“伝わる”デザインのコツ~字間・行間~

普段私たちが何気なく見かける街中のポスターやWEB広告の文字には細かいデザインが施されています。文字のデザイン?と疑問に思う方もいらっしゃると思いますが、文字は字体、大きさ、字間、行間など多くの要素から成り立っています。目を惹くデザインはそれらの要素がちょうどよいバランスでデザインされているものがほとんどです。では“伝わる”デザインにするにはどのようなことに気を付ければよいのでしょうか?今回は文字の字間と行間に焦点を当ててお伝えします。

字間と行間を調整するべき理由

まず、字間とは文字と文字の間にできる空間のことを指し、行間とは前行と次行の間にできる空間のことを指します。そして字間は「カーニング」や「トラッキング」で調整をします。カーニングとは特定の文字と文字の間にできる空間の大きさを調整するもので、隣り合った文字の空間調整を行うものです。トラッキングも字間調整という点では同じですが、異なるのはテキスト全体の文字間を調整する点です。つまりカーニングは一文字一文字細かく調整していき、トラッキングは全体を一気に調整していくイメージです。

漢字やひらがな、カタカナ、ローマ字が混ざるとどうしても字間がばらばらになってしまいます。字間がばらばらだと読みづらいため字間を調整することで可読性を高めます。また、Word等で文書を作成していると、文字だけがずらっと並び見づらい経験をしたことはありませんか?ツールによって初期設定では行間が狭いことがあります。視認性を高めるためにも行間の調整は必要不可欠です。

調整のポイント

1.文章の長さによって行間を調整する
前述した通り初期設定では狭い印象を受けることがあると思います。特に何行にもわたって長い文章を書くときは行間を入れて読みやすくするべきです。目安としては文字サイズの約70%の行間を入れることで快適に読めるようになります。

2.字体による見え方を考慮する
字体によって文字の幅は異なります。2種類以上のフォントを混ぜて使用することを「混植」といいますが、その際には字間が均等になるように調整しましょう。
例えば字面の大きいメイリオなどは特に字間の調整が必要となります。字間は一般的に文字サイズの5%が目安だといわれています。

3.大きな文字は特に字間調整を
短い文や単語を大きな文字で示す場合の字間調整は特に重要です。ひらがな、カタカナの連続は漢字の連続よりも字間が空いて見えてしまいます。パッと見の単語や文字を認識しやすいようにしましょう。

4.記号は字間を詰める
文字に比べて記号はスペースが大きいため字間が不自然に空いているように見えます。よくあるのが「」の前後です。広告やチラシを作るときには特に意識して調整してみましょう。

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