モバイルファーストのデザインとは?

ネットを使うとなるといちいちパソコンを立ち上げて使っていた昔と違って、今はパソコンよりもスマホを使用する人が多いのではないでしょうか?スマホであれば、わざわざ重いパソコンを持ち歩いたり、立ち上げに時間がかかる、なんてこともありません。スマホの普及によりモバイルファーストのデザインが意識されるようになりましたが、何をもって「モバイルファースト」といえるのか少し曖昧な気もします。今回はモバイルファーストのデザインで多い勘違いをお伝えするとともに、どのようなことを意識してデザインすべきなのかご紹介します。

単にスマホ表示から作れば良いという問題ではない?

制作者サイドにとってモバイルファーストというと、「スマホ表示を先に制作したあとにPC表示を制作すること」のように考えがちですが、単に作業手順の問題ではありません。またクライアント側もモバイルファーストをなんとなく解釈し、「スマホ表示だけ作ってもらうこと」と勘違いしている場合も少なくありません。モバイルファーストについて両者間で齟齬があるとうまくいかないことも出てくるでしょう。

ではモバイルファーストの本来の意味とは何なのでしょうか?それは「スマホを含めたすべてのデバイスに対してユーザーのニーズを最適化する」ことです。つまりスマホから先にデザインをするといった作業手順を指すのではなく、PC表示、スマホ表示どちらか一方のデザインではなく、どちらの表示においてもユーザーのニーズを実現できるようにしよう、ということを指します。場合によってはスマホ表示から先にデザインすることでコンテンツの最適化を実現できることもありますが、スマホ表示を先に制作したからといって解決できる問題でないことも確かです。
それでは、どんな媒体でもユーザーのニーズを実現できるデザインにするにはどのようなことを意識すると良いのでしょうか?

モバイルファーストで意識すべきポイント

1.情報の取捨選択
PCに比べスマホは画面が小さいため、同じ情報量を入れるとなるととても窮屈に見えあまり印象が良くありません。ユーザーの邪魔になる価値の低いコンテンツを省き、ユーザーにとって価値の高い情報のみを提供するようにするべきです。情報量は省きつついかにPCと同程度の満足感を与えられるかがカギとなります。

2.視覚的階層の明確化
視覚誘導などを用いることでユーザーにコンテンツの重要度を示します。最も目につきやすい場所に最重要コンテンツを置くことで、たとえユーザーが流し読みをしても印象付けることが可能です。

3.サイトの読み込み速度
サイトの読み込みが遅い場合大半のユーザーはすぐに離脱し、他の似たようなサイトを探すでしょう。情報の取捨選択をすることもサイトの読み込み速度を上げるために重要といえます。

どんな媒体でもユーザーニーズを実現する

今ではPCやスマホだけでなくiPadのようなタブレットを使って仕事を行う人も増えています。上述したようにモバイルファーストは単に作業手順を変えれば良いという問題ではなく、どのような媒体から利用してもニーズを実現できるようにデザインを工夫することが必要です。

エイ・エヌ・エスではUIUXの観点から、ユーザー中心設計の業務システムの構築を行っています。ITやシステムに関するお悩みはありませんか?ぜひお気軽にご相談ください。

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