インタラクションコストを抑えたデザインが重要!

理解や操作に時間がかかる商品やサービスを利用するとなると誰もが億劫に感じるものです。例えば新しいシステムを導入した場合、説明書を読んで、理解し、実際に操作をするといった段階を踏みます。あまり意識していなくても、覚えたてのシステムを実際に操作するという行為はユーザーに多くの負荷がかかっている場合があるのです。今回はインタラクションコストを抑える方法やメリットについてご紹介します。

インタラクションコストとは?

インタラクションコストとは、商品やサービスを利用するときにユーザーが受ける負担や労力のことです。日本語で「認知負荷」とも言います。インタラクションコストには二つの側面があり、一つは「精神的負荷」、もう一方が「身体的負荷」となります。精神的負荷は読む・理解する・覚えるといった行為を行った場合にかかる負荷のことで、身体的負荷は画面をクリックする・タップする・スクロールする・スワイプするといった行為、つまりパソコンやスマホの操作全般を行った場合に発生する負荷を指します。インタラクションコストを抑えることができればユーザーの負担を減らせるメリットがありますが、精神的負荷を減らすと今度は身体的負荷が増える、といったように両方を同時に抑えることは難しいとされています。うまくバランスをとりながらユーザーの負荷を抑えることが重要です。

負荷をかけない5つの方法

それではユーザーが快適にWEBサービスやシステムを利用するためにはどのような点に注意してデザインを行う必要があるのでしょうか?

1.一貫性を保つ
例えばWEBサイトであれば、サービス内容をいくつか提示する際に同じデザインの反復を意識します。なぜなら、全く異なったデザインにしてしまうと、どこまでがひとまとまりの内容なのかグループ化ができずユーザーの混乱を招く場合があるからです。デザインにパターンを作っておくことでユーザーが考える手間を省くことができ、さらに学習コストを低減することができるでしょう。

2.選択肢を絞る
過剰な量のコンテンツは重要なアクションから意識をそらしてしまう場合があり、特にWEBサイトであればコンバージョンの低下にもつながりかねません。選択肢が多ければ多いほど決定に時間がかかり精神的負荷の原因となります。

3.過剰な演出を避ける
アニメーションがあった方が一見洗練されたサイトのようですが、実際に操作するとなると操作しづらいと感じてしまいます。明確な目的がないままアニメーションを多用すると誤解を招く可能性があるため、目的に沿って程よく用いるべきです。

4.馴染みのあるパターンを利用する
「虫眼鏡=検索」「星アイコン=お気に入り」など一般的に認知されている標準的なルールを意識したデザインを心がけましょう。解釈にかかる負担を小さくすることでサービス本来の目的に集中できるといったメリットがあります。

5.シンプルに保つ
色を使いすぎない、アニメーションは必要最低限、フォントを多用しない、などシンプルにすべき点は沢山あります。ホワイトスペースを活かして重要なコンテンツを強調すると情報をシンプルに提示できます。

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