デザイナーであればお客様へのデザイン説明は避けては通れません。WEBサイトを例に出すと、インターネットやスマホが普及する以前は、使い勝手どころかWEBサイト自体が“あれば良い”時代でした。しかし今はそれ以上を求められる時代。「WEBサイトを通して売り上げを上げたい」「WEBサイト一つで認知度を上げたい」といったように目標に対する成果が求められるようになりました。それらの目標達成に自分の作ったWEBサイトがどのように貢献できるのか、どのように成果を出せるのか、についてしっかりと説明できなくてはなりません。
今回は、デザインにおける説明力についてお伝えします。
デザインの言語化が必要な理由は、お客様と認識を合わせるためです。もちろん実際にデザインを見せることは大切ですが、視覚情報だけでは伝わらない部分も多いといえます。例えばコンセプトなどは見ただけでは読み取ることができないため、口頭で説明する必要があります。また、デザインの説明をより具体的に行うことで、そのデザインにロジックが生まれ、お客様からの信頼を得やすくなります。
冒頭でもお伝えしましたが、お客様が何かしらの成果を求めて依頼している以上、説明がゼロ、もしくは曖昧な説明は避けなくてはなりません。デザイナーはなぜこうしたか、論理的な根拠を相手が理解できるように伝える必要があります。
1.顧客目線での説明
「私はこう思います」といった主観ではなく、常に顧客目線に立った説明を心がけましょう。それにはまず、ターゲットの定義を明らかにしたうえで、このデザインでどのような課題を解決できるのかを具体的に説明することが大切です。
2.与えるイメージの説明
配色やフォント、余白などの理由を説明します。そのデザインにすることで、どのような効果があり、どのようなイメージが与えられるのかを説明します。例えば配色については「誠実さを表現するために青を基調にしています。」「情熱を感じさせる赤でエネルギーの強さを表現しています。」というように、色の理由を説明することで説得力が増します。色が与える効果はそれぞれ以下になります。
【青】
知的・信頼・誠実・冷静・清潔・爽やか・悲しさ・寂しさ・冷たい
【緑】
安心・癒し・平和・生命・新鮮・若い・未熟
【黄】
希望・明るさ・幸福感・豊かさ・賑やかさ・警告・注意・騒がしい
【赤】
情熱・強さ・派手・積極的・攻撃的・怒り・危険
【橙】
温かい・明るい・親しみ・健康的・元気・活発・幼稚・安っぽい
【白】
清潔・純粋・無垢・潔白・神聖・新しい・真実
【黒】
強さ・自信・洗練さ・高級感・恐怖・威圧感・孤立
3.実績や事例を交えた説明
以前の経験をもとに成果が出た実績があれば、それは強い証明になります。例えば「ボタンを押しやすいデザインにしたところ、以前担当したお客様は売り上げが〇%伸びました。」というような説明があれば説得力があると思いませんか?このように実績や事例を交えた説明は非常に効果的といえるでしょう。
今回は、デザインの説明力についてお伝えしました。最終的には成果物が重要視されますが、プロセスに裏打ちされたものこそより良いデザインの条件といえるでしょう。そして、そのプロセスには言語化が必須となります。
また、デザイナー側だけでなくクライアント側もどのようなデザインにしたいかについて具体的に伝えるといった点では説明力が必要となります。双方、齟齬が生まれないよう視覚的な理解だけではなく、言葉で説明できることがデザイン成功の大きなカギとなるでしょう。
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