“伝わる”デザインのコツ~配色~

前回のコラム(“伝わる”デザインのコツ~字間・行間~)では伝わるデザインのコツとして字間と行間についてお伝えしました。字間や行間を考えることはデザインにおいて非常に大切です。しかしデザインに大切なのはこれだけではありません。様々な要素がバランスよく組み合わさることで“伝わる”デザインとなるのです。今回はデザインに欠かせない要素の一つでもある「配色」についてお伝えします。

色の分類

まずは色についてお伝えします。色は「色相」「彩度」「明度」の三つの属性からなります。色相は赤・青・緑・黄などはっきりとした色味の違いのことであり、彩度は鮮やかさの度合い、明度は明るさの度合いです。これらを調整することで色を作り出すことができます。色は厳密に数えられるものではありませんが、大きく以下のように分類することができます。

・有彩色と無彩色
有彩色は赤や青、黄、緑など色味を持った色のことを指します。一方、白と黒、そのグラデーション上に位置する色は無彩色と言います。明るく華やかな印象にしたいときは有彩色、シンプルでシックな印象に仕上げたい場合は無彩色を使うと良いでしょう。

・暖色と寒色
赤、オレンジ、黄など暖かみのある色を暖色、青や紫など冷たい印象のある色を寒色と言います。活発さや暖かみを表現したい場合は暖色を、誠実さや落ち着きを表現したい場合は寒色を使うと良いとされています。この色が持つイメージを知っておくだけでも伝わるデザインに一歩近づけることができるでしょう。

・純色と清色と濁色
最も鮮やかな色相を純色と言います。その純色に白を混ぜたものが明清色、黒を混ぜたものが暗清色、灰色を混ぜたものが濁色と呼ばれます。

色づかいのポイント!

ここからは実際にデザインするときに気を付けたいポイントについてお伝えします。

1.彩度の高すぎる色は避ける
彩度の高い色は眼精疲労につながるため目に優しくありません。彩度や明度を低くすることで誰でも心地よく見ることができる色づかいを目指しましょう。もし彩度が高いものを使いたい場合はワンポイントで使うなど工夫して使うのが良いかもしれません。

2.色を使いすぎない
目を惹くデザインにするために色をたくさん使いたい!と感じるかもしれませんが色を使いすぎると煩雑な印象になり、どの情報が重要なのかが分かりにくくなってしまいます。使う色は3~4色におさえ、最も伝えたい情報にはより目立つ色を使いましょう。

3.コントラストをつける
背景色と文字色のコントラストに気を使いましょう。明度にコントラストがないと文字が読みづらくなってしまいます。背景が暗い色ならば文字は明るく、反対に背景が明るい色ならば文字は暗い色にすると良いでしょう。

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