皆さんは“良いデザイン”と聞くとどのようなものを思い浮かべるでしょうか?見た目が美しいもの、シンプルにまとめられたもの、操作性が優れているもの…おそらくどれも間違いではないでしょう。このように、“良いデザイン”といっても人それぞれ定義が異なり、明確な答えを一つに絞るのはとても難しいです。今回は、“良いデザイン”を作るために大切なポイント、また、重要となる3つの条件についてお伝えします。
“良いデザイン”の判断基準とはずばり「目的に沿っているかどうか」です。
見た目の美しさも、操作性が良いものも人によっては“良いデザイン”になり得ますが、特に重要視しなくてはならないのが「このデザインが果たしてユーザーが抱える問題を解決できるのか」ということでしょう。よく、デザインをアートと混同してはならないといわれますが、自己表現を目的とするアート思考でデザインをするのではなく、客観的な思考でデザインを行うことで、自ずと「ユーザーが求めること」を意識したデザインができるはずです。
これらを踏まえれば、“良いデザイン”とは「ユーザーの気持ちに寄り添うことで、デザインの目的を明確にし、ユーザーが自ら問題解決に至ることができるデザイン」といえるでしょう。
では、“良いデザイン”にするためにはどのようなことを考慮する必要があるのでしょうか。
いきなりデザインを始めるのではなく、まずは目的とターゲットを明確にしましょう。例えば、Webページのデザインであれば「ホームページで集客したい」「会社のブランディングの一環として」「取引先や銀行から信用を得たい」「継続的な顧客作りをしたい」といった目的が挙げられます。先に目的を明確化することによってコンテンツやデザイン、動線について最適な配慮が可能です。
また、ターゲットユーザーを明確にすることでサイト制作のコンセプトや制作後の運用方法が大きく左右されるため目的と併せてあらかじめ決めておきましょう。
デザインにも流行があります。ロゴやバナー、システムなどといったデザインの種類によって効果的なデザインは時代とともに変化し続けます。ジェンダーや生き方の価値観が大きく変化している現代では「女性向け」「シニア向け」といったターゲットへのアプローチが10~20年前とは大きく変わってきています。時代の変化を察知し、ニーズを的確に捉えながら流行を取り入れていきましょう。
『ノンデザイナーズ・デザインブック』(マイナビ出版)では、デザインにおける4つの原則を「近接」「整列」「反復」「コントラスト」としています。これらはどれか一つを満たせば良いというわけではなく、すべてを満たした時に“良いデザイン”となります。
関連性の高い情報同士をグルーピングしましょう。名刺であれば肩書と名前をグルーピングし、住所や電話番号などの連絡先を一つのまとまりとしてグルーピングします。空白が気になるからといって空白をなくそうとせず、空白もデザインにとっては貴重な情報となるため、上手く活用していきましょう。
文字の通り情報をそろえることを指します。工夫をこらそうとして微妙にずらしたデザインにするよりも左揃え、中央揃え、右揃えのいずれかに統一させたほうがすっきりと見やすいデザインになります。整列させることで視線誘導にも役立ちます。
一つのWebサイトで同じデザインを反復して使うことで、まとまりを認識させやすくなります。例えば、ボタンを同じ色に統一させることで一目でボタンだと認識でき、セクションの題名(h2タグなど)を同じデザインにすることでどこからどこまでがひとまとまりであるかを視覚的に理解することができます。
情報の強弱のことです。“良いデザイン”には「目的を明確にする」ことが大切とお話ししましたが、コントラストはまさにそのデザインの目的を明確に示すためのものといえます。名刺であれば、最も目立たせたいのは名前です。他のデザインでもどこを目立たせるべきかをしっかりと考えたうえでデザインに反映しましょう。
前述のとおり、“良いデザイン”とは「ユーザーの気持ちに寄り添うことで、ユーザーが自ら問題解決に至ることができるデザイン」のことといえます。これはWebサイトでも名刺でもシステムでもすべてのデザインに共通です。
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